「ピクニック at ハンギングロック」というミステリアスな映画をご存知でしょうか。
ピーター・ウィアー監督作品で、今から45年前のオーストラリア映画です。
1900年に起きた実際の神隠し事件をもとにした、ともオーストラリアの民間伝承をもとにした、とも言われていますが、何分昔の話なので事実は定かではないようです。
オーストラリアがイギリスから独立して連邦国家になったのが1901年、ヴィクトリア女王が亡くなった年でもあるので、映画の舞台となった時代はまさにヴィクトリア朝末期の頃。
女学校の女子生徒たち数十人がハンギングロックという岩山にピクニックに出かけて神隠しに遭うという不気味で謎めいたおはなしなのですが、何より女の子たちのファッションが可愛い。レース好きなら悶えてしまう可愛さです。
女の子たちの寄宿舎での暮らしも、現実感のない可愛さ。
朝起きて、生花を浸した水で顔を洗って、コルセットをしめて、押し花を作って…すごく可愛いのに作品のテーマも相まってどこかオカルトっぽい不穏な空気感なのもなんだか心惹かれてしまいます。
古い映画ならではの、アンティークなレースファッションを堪能できる一本です。
のっさん