古いアニメが好きです。
時間をゆっくり丁寧に使っていて、観るとなんだか優しい気持ちになります。
ちょっと不思議で、可愛くて、どこか物悲しい。
特に好きなのは1950〜1960年代のソビエトアニメーション。
ロマン・カチャーノフ監督の「チェブラーシカ」が有名ですよね。
「ワニのゲーナ」という絵本に登場するちっちゃななぞの生き物。
今でも家にぬいぐるみやマトリョーシカを飾っているくらい大好きです。
子供の頃、映画「グレムリン」に出てくるギズモが可愛くてほしくてたまらず、ギズモを飼う主人公が羨ましすぎて泣いた記憶があるのですが、チェブラーシカとギズモ、ちょっと似てる気もします。
チェブラーシカはロシア語で「ばったり倒れ屋さん」というらしいです。
起こしてもすぐばったり倒れちゃうからチェブラーシカ。なんて可愛い名前でしょうか。
同じ監督の「ミトン」という短編アニメも可愛い。
美術担当の方もチェブラーシカと同じなので、人形がめちゃくちゃ愛くるしい。
そしてやっぱりなんとも言えない寂しさも感じます。
チェブラーシカよりもさらに前、1957年の代表的なソビエトアニメ「雪の女王」もおすすめ。
ジブリの宮崎駿監督はこの映画にアニメーションの無限の可能性を感じ、その後の創作活動の大きな礎になったそう。
日本のアニメだと、あまり知られていませんがサンリオが1985年に作った「妖精フローレンス」という映画が趣深くて好きです。
今のサンリオ作品とは全く違うテイストですが、ディズニーを意識して作ってるんだろうなというエレガントな世界観の中に溢れ出る日本っぽさというか、結構ストーリーがカオスな展開に発展するので面白いです。
一瞬ですがキティちゃんがカメオ出演していたり。このエレガントな世界観にサンリオキャラクターを登場させる自由さが逆に新鮮です。
のっさん